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23 敬語の基本

-相手に対する「敬意」を表す言葉

チェックポイント

①「尊敬語」「謙譲語」など5つの方を覚える

②「相手を敬う気持ち」を表すことが大切

③自分と相手との県警生に意識を向ける

多種多様な人たちの付き合うための武器

 社会人になると、年齢も考え方も退場も異なる人たちと、コミュニケーションを取る必要が出てきます。適切な敬語を用いることで、周囲の人たちと良好なコミュニケーションを取りながら、仕事を円滑に進められます。

▶敬語の「5つの型」

▶尊敬語

 敬意を表したい相手の行動、状態、ものごとを高めて表現し、敬う気持ちを表す言葉。「お客様が」「部長がといった具合に、相手を主語にして考えるとわかりやすいでしょう。

 尊敬語への言い換え表現は、3つのパターンに分けることができます。

●言葉そのものが変わる。

 ・お客様が言う→お客様がおっしゃる

 ・社長が見る→社長がご覧になる

●言葉の前後に「お~になる」「ご~になる」をつける。

 ・先生が話す→先生がお話になる

 ・お客様が参加する→お客様がご参加になる

●語尾に「れる」「られる」をつける

 ・部長が荷物を持つ→部位帳が荷物を持たれる

 ・お客様が商品を受け取る→お客様が受け取られる

▶謙譲語Ⅰ(伺う・申し上げる型)

 自分の行動、状態、ものごとをへりくだって表現し。結果として相手を高める言葉。自分側を下げるわけですから、必然的に「私」が主語になります。

●言葉そのものが変わる

 ・お客様に会う→お客様にお目にかかる

 ・お昼ごはんを食べる→お昼ごはんをいただく

●言葉の前後に「お~になる」「ご~になる」をつける。

 ・お客様に届ける→お客様にお届けする

 ・先生を案内する→先生をご案内する

▶謙譲語Ⅱ(参る・申す型)

 謙譲語Ⅰと謙譲語Ⅱは、「敬うべき動作の対象」によって区別されます。

●謙譲語Ⅰ(伺う・申し上げる型)

 敬うべき動作の対象が相手本人である場合の謙譲語。

 ・社長に申し上げる

 ・お客様をご案内する

●謙譲語Ⅱ(参る・申す型)

 敬うべき動作の対象が本人ではない場合の謙譲語。丁寧に報告するときなどに使う。

 ・食事に参りました

 ・母に申し伝えます

▶丁寧語

 丁寧な言葉遣いにすることで、相手に対して敬意を示す言い方。基本的には、語尾に「~です」「~ます」「~ございます」をつけます。

●語尾に「~です」「~ます」「~ございます」をつける。

 ・会議は10時からだ→会議は10時からです。

 ・駅から約200メートル歩く→駅~約200メートル歩きます。

 ・本日はありがとう→本日はありがとうございます。

 敬語には「相手との距離感を調整する」という側面もあります。様々な立場の人と接していると、相手との距離の取り方も重要になってきます。

▶美化語について

 言葉の頭に「お」や「ご」をつける言い換え表現は、「美化語」と呼ばれる場合があります。この場合、丁寧語とは別の敬語の一種となります。また、頭に「お」をつけるか「ご」をつけるかには一定の法則があります。つけないことが正しい場合もありますので、注意が必要です。やたらに「お」や「ご」をつけると、かえって変な言葉になってしまうことがあります。

●「お」・・・訓読みの和語につける

 ・住まい→お住まい

 ・名前→お名前

●「ご」・・・音読みの漢語につける

 ・住所→ご住所

 ・氏名→ご氏名

▶よく使われる敬語表現

▶名詞の尊敬語と謙譲語

▶仕事で使う言葉

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