2、塾人として
①結果的にどう伝わっているか?
どう伝えたかが重要ではなく、結果的に相手にどう伝わったかが重要です。塾という現場では多くの人との交わりの中で様々なコミュケーションが交わされますが、その際に大切なことは、自分がどう伝えたかではありません。
我々は「先生」ですので、どうしても無意識に自分を「正当化」しようとしてしまいがちです。 しかしながら対生徒・対保護者には、その理論は全く通じません。クレーム発生の際には特に反省をし、結果的に相手にどのように伝わったのかを良く考え、今後の対応に活かしていく謙虚さが必要です。
②装・外見に敏感であること
教育者としてふさわしい服装、清潔感のある身だしなみが大切です。保護者は担当者の第一印象で塾を判断します。次の点を保護者の立場から考えてみて下さい。
■髪型・神の色
■服装の色・種類
■清潔感・明るさ
普段、いくら熱心に指導を行っていても、第一印象ではそれは伝わりにくいものです。どんな職種であっても、その仕事にふさわしい服装・言葉遣い・対応というものがあります。
他人から指導されずとも上記について適切な感覚を身につける必要があります。
③熱意があること
「生徒たちの成績向上のために一緒に頑張りたい・・・」という熱い熱意は、校舎担当者に最も必要な要素です。これがなければ生徒も保護者もついてきません。そして講師も同様です。
ほとばしるような熱意が講師に伝わり、講師と共に生徒を動かし、保護者の信頼を得て、やがて地域にも伝播していくのです。熱意を持った担当者がいる校舎ほど、地域に根ざした塾として発展し、この熱意が地域での評判を形成するといってもの過言ではありません。
■授業の組み立てをしっかり考えてから授業に臨む。
→授業は「商品」です。常に磨き上げることで「一流の商品」となるのです。
■テスト前に激励の電話がけや、テスト後のフォロー・進路指導において親身に相談にのる。
→個別ならではのフォローと、その上のサービスで満足度は飛躍的にアップします。
■生徒が怠惰な状態であれば、真剣に注意や叱責をする。
→「上手な叱り方」ができる担当者ほど、生徒と講師の信頼を得ることができます。
■元気な明るい表情であること。
→挨拶や送迎、そして授業中など教室内外で担当者の言動は塾の看板です。
「通いたい」と感じていただけるような塾とはどんな塾でしょうか。たとえば、生徒や講師が明るく元気な塾が挙げられます。そのような校舎は、決まって担当者自身が明るい表情で日々接しており、そこから担当者の人柄が教室の雰囲気を醸しだし、生徒や講師に伝わります。送迎時の挨拶、テスト前後の声掛け等、生徒に自分のパワーを与えるくらいの元気さが必要です。
④機転がきくこと
塾は人と接する職業ですので、様様な場面で機転を利かせた対応が必要です。たとえば次のような事例が挙げられます。
■生徒が暗い表情をしていたり、元気がなければ声を掛ける。
■テストの成績が下がっている場合、即フォローをする。
■講師が来ず、生徒が待っているときに即座に対応する。
■声量や室温など教室内の空気に敏感に反応する。
少子化に伴い、一人当たりの教育費は増加傾向にあります。娯楽費や食費など家計の見直しだけではなく、共働きの家庭が増え、子どもたちによりよい教育を望む声も増え、今後、塾の存在意義はますます大きなものになるはずです。
確かに教育費については地域差もありますが、親が子どものことを考え、大切にする気持ちに地域差はありません。本当の意味で「質の高い」塾を保護者は求め、ニーズに合った塾が生き残っていく時代に突入したのだと言えるのではないでしょうか。
⑤校舎担当者として認知されること
保護者や生徒が初めて校舎を訪れる際、一目で校舎担当として認知される必要があります。担当者であることは事務机に座っているから、名札に校舎担当と書いてあるから、という意識ではなく、また、自身が講師の先生より経験日数が少なかろうが圧倒的な存在感を示す必要があります。そして校舎担当者は、教室の全責任者であり、教室内のムードメーカーでなければいけないということも認識しておいてください。
担当者自身がブランドとして地域の評判となり、校舎ブランドへとつながり、校舎の発展へと繋がることを常に心に留めておくことが成功の秘訣です。
⑥生徒・保護者対応の際の注意5ヶ条
①”ひいき”をしない
男子生徒・女性生徒の声掛けの割合は
6対4
理由:男性生徒は声変わり等で声が目立たない。女子生徒は逆に目立つので5対5で対応していると、女子びいきに感じる可能性があるため。
②”比較”しない
お前の兄は良くできたのにな。
友達の○○は△△高校に行くんだぞ!
③来校時と帰宅時
必ず生徒の来校時の表情を見る。帰宅時の表情を比較する。
いじめられているのでは?両親の仲が悪いのでは?DVでは?退会するのでは?
④叱責
どの行動のみを叱責する。
だからお前は勉強ができないんだは絶対にNG。
事前に必ず保護者に連絡をしておく。
クレームから感謝へ。
⑤褒める・励ます
なるべく誉める・励ますことでコミュニケーションを頻繁に取る。
保護者も不安になっている。生徒の実の連絡・対応はNG。
頻繁に誉める。生徒の様子を逐一報告する。
親の気持ちになる時間を取る。コミュニケーションの大切さ。
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