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10 挨拶と返事のマナー

-簡単なことだからこそ、手を抜かない!-

チェックポイント

①常に自分から挨拶。待っていてはダメ

②大切な3つの「こ」を意識する

③「はい」という返事を軽視しない

挨拶は人間関係のスタートの合図

 多くのコミュニケーションは「挨拶」をきっかけに始まります。

 哀猿の「挨」には心を開く、「拶」には相手に近づく、という意味があります。あなたから心を開いて、先手で近づくことが挨拶です。相手の反応を見てから動くのでは、本来の意味を満たしていないのです。

▶挨拶で大切な3つの「こ」とは・・・

●こころ(心)

 先ずは心ありき。口先だけの挨拶では不十分です。見えない心を言葉にして相手に伝える。心があれば、自然と行動にも反映されます。

●ことば(言葉)

 「おはようございます」や「ありがとうございます」など、きちんと言葉に出して相手に伝えます。

●こうどう(行動)

 お辞儀はもちろんのこと、表情も行動に含まれます。「いい表情」ができるように、日頃から筋肉を動かしましょう。

▶好感を持たれる挨拶を身につける

 小学生のころに「あいさつ運動」などがあったと思います。私たちは「挨拶をしなさい」と教育を受けてきました。あいさつがそれだけ、大切な行為だからです。

 挨拶の仕方次第で、好感を持たれることもあれば、反感を持たれることもあります。社会人として好感を持たれる挨拶の仕方を身につけましょう。

●好感を持たれる挨拶

・常に先手で挨拶をする。

・相手に体を向け、目線を合わせる。

・微笑みの表情で。

・相手に聞こえる明るい声で。

・相手の名前を呼ぶ。

・挨拶の次に言葉を添える。

●反感を持たれる挨拶

・何かをしながらの「ながら挨拶」。

・どのような場面でも「どうも」で済ませる。

・相手の目を見ない。

・ぼそぼそとした小さな声。

・無表情

・相手の状況を考えない挨拶。

★職場で使われる基本的な挨拶

 職場で交わされる挨拶には、様々なものがあります。代表的なものをまとめましたのでTPOに合わせて使い分けてみましょう。

 特に特に注意してほしいのが「退社するとき」の挨拶です。先に帰ろうとする上司や同僚には「お疲れ様でした」と必ず声をかけましょう。自分より立場が上の人に、「ご苦労様」は使いません。

●社内の人への挨拶

・出社したとき―――おはようございます。

・外出するとき―――○○へ行ってまいります。

・外出する人を見送るとき―――行ってらっしゃいませ。

・戻ったとき―――ただ今、戻りました。

・戻った人を出迎えるとき―――お帰りなさい。

・依頼を受けたとき―――はい、かしこまりました。

・退社するとき―――お先に失礼します。

・退社する人を見送るとき―――お疲れ様でした。

・お礼を言うとき―――ありがとうございます。/恐れ入ります。

・謝罪をするとき―――申し訳ございません。

●社外の人への挨拶

・相手が訪ねてきたとき―――いらっしゃいませ。

・訪問先で招き入れられたとき―――失礼いたします。

 基本的な挨拶がしっかりできていると、職場でも可愛がられ、取引先やお客様からも信頼を得、人間関係がスムーズに進み、仕事がしやすくなります。

★「はい」という返事を大切に

 呼ばれたら「はい」と返事をする―――。子どもの頃から言われてきたことだと思いますが、この「はい」が言えない社会人も少なくありません。

 たった2文字の返事ですが、そこには様々なメッセージが含まれています。正しい「はい」を言える人が、周囲に評価されるのです。

●好感を持たれる返事

・名前を呼ばれたら、すぐに「はい」と返事をする。

・作業の手を止めて、相手に体を目線を向ける。

・相手が上司や先輩なら、メモを持って相手のところに行く。

●反感を持たれる返事

・何かをしながらの「ながら返事」。

・語尾が上がる「はい」。

・「はいはい」や「はぁ」など、やる気が感じられない返事。

 特に上司先輩から呼ばれた場合は、「はい」と返事をしたらメモの用意をして、すぐに相手のところに向かいましょう。

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