-「態度」と「表情」の重要性を知る-
チェックポイント
①コミュニケーションの手段は言葉だけではない
②言葉よりも態度のほうが影響力大
③態度と並んで表情も、相手の反応を左右する
2つの異なるコミュニケーション
コミュニケーションにおいては言葉だけではなく、表情や態度、声のトーンや話し方も相手に大きな影響を与えます。
言葉によるコミュニケーションは「バーバルコミュニケーション」と、それ以外のコミュニケーションは「ノンバーバルコミュニケーション」と呼ばれています。「バーバル」とは「言葉」の意味です。
2つのコミュニケーションの違いを理解すると、人間関係が大きく変わってきます。
▶2種類のコミュニケーション
言葉によるコミュニケーション
●バーバルコミュニケーション
・敬語を使う。
・相手に合わせたわかりやすい言葉を使う。
・具体的に話す。
・手紙や社内文書など文字を通じたやり取り。
言葉以外のコミュニケーション
●ノンバーバルコミュニケーション
・表情、態度、姿勢、目の動き、ゼスチャー。
・声の大きさ、早さ、高低。
・髪型、服装、靴、アクセサリー。
・拍手をする、相手に触れる、握手をする。
▶ノンバーバルコミュニケーションを活用するヒント
●実は言葉よりも、態度のほうが影響力大
自信のない顔で「大丈夫ですよ。問題ありません」と答えるように、言葉と態度が一致していない場面は、日常生活でも見受けられます。これはバーバルとノンバーバルが矛盾している状態です。
人はこのようなとき、目から入る情報を、より重視する傾向があると言われています。耳で聞く言葉よりも、目で視る態度を信じるわけです。言葉と行動の一致は信頼につながります。
●あなたの「表情」が、相手の心を左右する
ノンバーバルコミュニケーションの中でも、特に相手の印象を左右するのが、「表情」と「態度」といわれています。
人は相手の印象を、出会って数秒で決めています。このためすぐに目から入る表情で、印象が大きく左右されます。
●笑顔は知性。人に安心感と信頼感を与える。
一般的には「いい表情」とは「笑顔」のことだと思われています。「笑顔は知性」という言葉があるほどです。笑顔は人に安心感と信頼感を与えて相手の心をほぐすパワーを持っています。
どんなときも笑顔を維持するためには、感情を上手にコントロールできるだけの精神力が求められます。それゆえに笑顔を絶やさない人からは、精神的な安定が感じられ、その人自身が好感を持って受け入れられます。
●勘定に寄り添った表情が、相手の心に響く
しかしながら、本当に「いい表情」というのは笑顔だけでしょうか?
笑顔を絶やさない人でも、悲しい表情を浮かべる場面はあります。例えば、同僚の親しいひとが病に伏したり、お客様が過去の悲しい体験を語っているときなどは、顔から笑顔が消えています。このような場面では、相手の気持ちを理解して、徐の気持ちに合った表情出いることが大切なのです。
いい表情とは社会生活を送っていく上で、時bンはもちろんまわりの人の勘定にも寄り添える「豊かな表情」のことをいいます。
★「顔立ち」と「顔つき」の違い
「顔立ち」と「顔つき」という言葉があります。顔立ちとは目鼻立ちのことであり、親からもらった顔のつくりです。一方、顔つきは顔の表情。日々の生活や暮らしの中で、どのような表情をしているかで変わってきます。生まれ持った顔立ちは変えられなくても、顔つきは今日からでも変えられます。笑顔をベースとした「豊かな表情」を心がけ、人に好感を与える「いい顔つき」の人になってください。